デザイン思考

「デザイン思考」という言葉を2015年あたりから耳にするようになりました。

久しぶりに話に出てきたので、整理しました。

 

もともとデザイン思考は、デザイン会社が使っていた思考方法ですが、

世の中で顧客視点の製品が求められるようになり、

デザイン会社以外の企業でも、積極的に製品やサービスのコンセプト造りに取り入れようという動きが出てきました。

最近では、コンサルティング会社もデザイン会社を買収して、コンサルティングの商材にしようとしているようです。

 

デザイナーが考えるデザイン思考と、最近のビジネス寄りのデザイン思考は違っているかと思いますが、顧客視点という考え方は共通しています。

以下はビジネス寄りのデザイン思考についての考察です。

 

デザイン思考は、顧客の視点に立った考え方です。「顧客に価値を提供する」というゴールにたどり着くまでに、コンセプト創造~プロトタイプ作りが繰り返されますが、その過程で使われる顧客起点の思考方法です。

 

新しい製品やサービス作りでは、顧客自身もその価値を経験したことがないため、

顧客自身もその答えを持っていません。

コンセプト創造~プロトタイプを繰り返す過程で、

当初想定していた顧客とは全く異なる顧客向けであることが分かってくる可能性もあります。

また当初想定していた「顧客に提供する価値」が顧客に受け入れられない、あるいはそれとは違った価値が受け入れられることが分かってくる場合もあります。その場合は当然、実現手法も変わってきます。